こんにちは。みやげんです。
今日は僕が昔経験した、
「異世界」をご紹介します。
人間、異世界に飛び出してみても
どうにかなるもんでして。
沖縄から北海道って
全然環境が違いますけど、
住んでみたら、住めました。
住めば都とよく言うもんで。住めます。
それで、なぜこんな話をするかというと
僕は38歳から独立してビジネスを始めたおかげで
「過去の楽しい思い出が、ビジネスの経験値に変わった」
のです。
若い時は、住むところを変えての異世界だったのですが、
38歳で公務員をやめてビジネスを始めて、
過去を振り返ってみたら、
「思い出がビジネスと結びついた」ので
楽しくて記事にしました。
それでは、サクッと話します。
22歳の時に北海道へ移住
まずは、
僕が沖縄から北海道に移住した理由から。
かなり浅いですよ笑
「沖縄出たいなー」とか
「彼女が行くから」とかでした。
でも、本音を言うのは恥ずかしかったので、
「北海道で経験を積みたい」
とか言ってました笑
移住してから最初の半年は札幌に居ました。
夜は居酒屋でバイトしながら、
昼間は大学の図書館で勉強。
僕は、通信制の大学だったので、
国立大学の図書館に通って
単位を取るために勉強してました。
国立大学の学生ではないので、
もちろん学生証はありません。
だから、一般人として
毎回使用許可証を書いて
利用する感じです。
国立大学の図書館へ
潜入して学ぶ、
”通信教育大学生”でした笑
豊富町へ
そんなこんなで半年くらい
札幌で過ごしているうちに、
教員の産休代替の依頼がありました。
それで、ありがたいことに
僕は豊富町で期限付き教諭として
お仕事をさせてもらえることになりました。
北海道の宗谷地方。
北海道の1番北の方です。
豊富町は、酪農が主産業で
人より牛のほうが多い町でした。
(人口4000人。牛1万6000頭。)
酪農地帯なので、
広大な牧草地の真ん中に、
農家さんの家があるんですよね。
農家さんの距離感が、
面白くて、
近所のお隣さんは2km先とかでした笑。
あともう1つ衝撃だったのが、
ブランド牛乳と
コンビニで売られている牛乳の
中身が一緒だったことです。
パッケージが違うだけで
中身は一緒。
でも、値段は1.5倍くらい違う。
最初、豊富の牛乳を飲んだ時は
すごい!何これ!あっさりしていてクセがない!
と思っていたものが、
実はいつも飲んでいるコンビニの牛乳だったのです。
先入観って凄いですよ。
温泉入って、町のブランド名がついた牛乳を飲むと、
いつも飲んでるものが
格段に美味しくなっているのですから。
しかもそれに全然気づかない。
幸せすぎますよね。
まさに価値提供。
コンビニでも売られている牛乳の
パッケージをかっこよくして、
地元限定で売る。
そしたら価値も上がり、
値段も上がる。
商売の基本です。
これ、ビジネスでは超大事です。
付加価値を付けると値段が上がる。
中身の成分(牛乳)は同じなのに、
価値は違うんです。
だから高い。
僕はそれを知らないから、
先入観で高いものは「うまい」と感じる。
昔の経験が、
今になって商売とつながってくると
本当に面白いです。
もしあなたが、
これを「だましている」と
思っているなら、
まだビジネスは始めない方が
良いかもしれません。
帯広へ
豊富町での契約期限が終わり、
僕が次に選んだ居住地は帯広です。
そこで面白いバイトをしました。
人参をひたすら切る。
すごくないですか?
5時間ずっとです。
料理をしているわけじゃなくて、
調査です。
何の調査かというと、
「良い人参」と「悪い人参」を見分ける調査です。
契約農家さんから、
工場には10tトラック何台もの人参が
運ばれてきます。
これらの人参を
全て買い取ったら工場は損します。
なぜなら、できの悪い人参も
紛れているから。
ですので
「良い人参」と「悪い人参」の
割合を調査して、購入価格を決めるのです。
悪い人参は
中央に空洞ができます。
この割合を計算するために、
トラック1台分(10t)のトラックから、
30kgぐらいを抽出し
とにかく人参を切りまくり、
悪い人参の割合をはじき出すのです。
1日5時間、人参を切りまくって空洞を探す。
めちゃくちゃ面白かったですね。
「出たーーー空洞ーーーー!!」
みたいな。
やっぱり商売ってシビアだなって思います。
バイトを雇ってでも、
良い原料・悪い原料を
見極めて支払いするわけですから。
たった1%が、
何十トン、何百トンの取引となると
それは膨大なロスになりますよね。
ただのバイトでも、
自分の仕事の意味を深く掘ると、
ビジネスの基本に気づけた貴重な経験です。
僕は現在、ウェブマーケティングで
広告を運用しているので分かるのですが
1%数字が変わるだけで、利益は3倍違います。
1%をなめたらあかんです。
猿払村へ
帯広の次は、
僕は猿払村で働くことになりました。
めでたく、
教員採用試験に受かったのです。
猿払村はホタテの町。
ホタテの漁獲量は日本一で、
年に1回、1人あたり5枚のホタテが配給されます笑
5人家族は25枚ですね。ですから、
年に1回、25枚のホタテが玄関先に「ポン」と置かれます笑
それぐらい、ホタテが取れます。
通常のホタテが4年で成熟しているのに対し、
猿払のホタテは5年貝。
1年多めに育てることで
見が大きくなるという付加価値をつけ、
高値で売買できます。
養殖のシステムも効率的で、
領海を5つに分け、5年毎に漁場を変えます。
すると、資源を枯渇させることなく、
毎年5年貝を収穫出来ますね。
これも、安定した利益を生み出す
システム化されたビジネスです。
こういう狭い地域に住んでいると、
漁師さんとも仲良くなれます。
趣味でイカ釣りなんかに連れて行ってもらいました。
イカ釣りついでにサンマ漁も。
まあ、異世界過ぎますよね。
そこでも当たり前ですが
考えたこともない発見があります。
サンマは光に集まる生き物。
イカ釣りをしている間、
海にサンマが集まる青い光を当てておきます。
イカ釣りが一段落したら、
次はサンマ漁です。
実は、光を当てているところには
1枚の網が仕掛けられています。
サンマが1匹通るか、通らないかの網目です。
漁師さんは、うまくタイミングを見計らうと、
青い光を赤い光に変えます。
すると、サンマがパニックになって
水面、水上を飛び跳ねるのです。
そしたら、仕掛けてあった網に
どんどんサンマが引っかかります。
網目より細くて小さいサンマは
すり抜けられるので、
大きなサンマだけ引っかかるという仕掛けです。
生き物の生態を知っていると、
いとも簡単に、効率的に漁果を
上げることができるのです。
これは人間も一緒です。
なぜ人は物を買うのか。
人の購買行動の原理が分かれば商売はできます。
原理を知って、策を打つ。
だから生物研究者がいるんですね。
心理学者も。
生態を知れば、
策を打って生物を思い通りに動かせる。
なんだか怖い話になりましたが、
迷惑なこと・悪いことに使わなければ全然OKですよね。
利尻島へ
転勤で離島にも住みました。
僕がそこでハマったのはサケ釣り。
なんだか食べ物ばっかりで恥ずかしい笑
この島では年に1回
サケ釣り大会が行われます。
実はこの利尻島、
島内のどこでサケを釣ってもいいんです。
サケは、川で釣ると違法です。
だから海でしか釣れない。
でも、利尻島に昔は川があったから、
サケは帰ってくるのです。
日本の法律的に川と定義はされていませんが、
サケたちにとっては川なんですね。
だから、どこでも釣れるんです。
釣り好きのおじさんから聞いた話ですが、
サケは陸から釣れる最大の魚類だとか。
船で出ればマグロでもカジキでも釣れますが、
陸からでの最大はサケなんだそうです。
釣れたときの手応えは
ハンパないですよ
細身の方とかだったら、
逆に海に引き込まれちゃうんじゃないでしょうか。
それぐらいの手応えです。
大きいもので、5kgの筋肉の塊が、
暴れまわるわけですから。
その分、
初めて釣れたときの達成感と脱力感は
凄いですよ笑
サケの魅力に取り憑かれ、
サケ釣り大会にも出ました。
運よく2位!
またいつか、必ずいきます。
サケがどこでも釣れる。
こんな魅力的な大会なので、
鹿児島から毎年来ている
参加者の方もいらっしゃいました。
「好き」の行動力はすごいですね。
サケ釣りに、南から北へ。
このイベントのおかげで、
人が移動したわけです。
旅行代、宿泊代、釣り関連グッズ代。
人が動けばお金も動く。
経済が回ってますね。
魅力的なイベントを開催すれば、
経済を活性化させるというイメージが
つくのではないでしょうか。
以上、過去の思い出に
ビジネスに役立つ基礎知識が
転がっていたという話でした。
ビジネスの知識がなかったら、
過去の思い出は、ただの思い出。
知識があるから、思い出もビジネスの題材になる。
教員時代には考えもしなかったことです。
ビジネス、楽しいですよ。
さいごに
若い頃を思い出すと、
本当に「やってよかったー」
って思います。
僕はこのような経験があるからこそ、
今「やりたい」と思ったことは
できる限りやるようにしています。
「やってればよかった」という
後悔をしたくないんですよね。
38歳で公務員をやめて独立したのも
「やりたい気持ち」を優先したからです。
でも、僕には家族がいます。
この歳で安定した職業を捨てるなんて
無謀だと思われるかもしれません。
でも、今のままでは嫌だ。
どうにか現状を打破したい。
考えに考えた結果は「実力をつける」ことでした。
楽しては無理だなって判断しました。
時代に求められる
知識・スキルを身につければ
食いっぱぐれることはない。
そう考えて選んだのが
プログラミングでした。
37才から学習を始め、
1年後にはフリーランスとして独立。
そして今や年商20億円企業の
Webマーケティング担当として
ビジネスの真っ只中。
人生、踏み出せば、
すぐそこに異世界はあります。
環境だけじゃなくて、思考や視界も変わります。
異世界すぎます。
異世界に行くの、楽しいです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。